自分がおかしくなっていくのが判る。
「か、あ・・・さんが・・・っ!!」
意識が混濁する。
「死んじゃうじゃないか!!!」
自我を失い さらに失う。
側に居よう、と心に誓った 彼女を。
+:~+記憶の片隅に わずかでもキミの存在を。+~:+
気がついた時には 既に失っていた。
・・・と思う。
何かと行動をしていても 一人分、何か多い。
オレとスティングの分だけでいいはずなのに
何か一人分多い。
「何、これ?もう一人いんの?」
連中に聞いても 何も答えない。
スティングも気のせいだろ、って流す。
・・・何か引っ掛かる。
虚無感?喪失感?
判らないけれど 悲しかった。
『海 見てるの・・・・。』
壊れそうな呟きが 脳裏に響く。
――――――誰だ?
『好き、だから・・・・。』
儚げな笑み。
見覚えある気もするし 無い気もする。
『アウルの髪は 海の色だね。』
『あ?そうか?』
風に靡く金色の髪。穏やかな笑顔。
オレの名前を呼んだ―――――――?
何で知ってるんだ―――――――?
『つーか ステラ。お前、本当 海好きなのな。』
「―――――――っ?!つぅ・・・ぁ・・・っ!」
頭がズキズキする。
オレを見て微笑む女の子。
「おい?!アウル!しっかりしろ!」
「・・・・ステラ・・・・?」
「何?何て言った?」
「・・・いや、何でもない。大丈夫。」
ふらつきながらも立ち上がり
オレはスティングの腕を解く。
「オレは今から整備状況見てくるけど・・・お前、大丈夫か?」
「あ、あぁ・・・大丈夫。オレ 先戻ってるよ。」
心配そうにオレを見るスティングに気付かないフリをして
オレは部屋へ歩を進めた。
***
ガランとした寝室。
二段ベッドの上と下。オレとスティング。
じゃあ・・・もう一方の二段ベッドは――――――?
『優しいの・・・・。』
――――また、だ。また あの金髪の女の子。
『ぶっきらぼうだけどね。アウルもステラに優しくしてくれるの。』
不思議な感覚。
うろ覚えの記憶の中で 笑いかけてくる女の子。
「・・・・・ステラ・・・・・?」
覚えていないけれど この子のこと、凄く大切にしなきゃいけなかった、と思う。
手放した?自分が?
「判らないけど・・・ゴメン・・・ゴメンな、ステラ・・・。護って・・・やれなくて・・・・。」
泣きたくもないのに 涙が頬を伝う。
名前しか知らない女の子に オレは縛られる。
それでも 構わない。
消えかけの この記憶だけが
オレとキミを繋ぐ 唯一の絆だから。
名前も知らないキミへ。
オレはすっとキミを想うよ。
そうすれば いつかきっと会える気がするんだ。
そしたら今度こそ しっかりと抱き留めてるから。
笑いかけてくれるキミへ。
何処かに居るのなら いつか返事をして。
私は此処に居る、ということを。
できれば今でも オレを見ていて欲しい。
そうすれば オレたちは また会えると思うんだ。
オレは今
キミに ごめんね、と 何度も呟くよ。
☆あとがき★
種デスから、アウステです。
種のCPは好きだけど、小説を書き起こすには一時的な
テンションに身を委ねないとイケナイので、少し疲れます。。苦笑
(だから文章、めちゃくちゃなんです・・・;;)
第27話でアウルは記憶に微かに違和感を感じてましたね。
嬉しかったぁvまだ二人は繋がってるんだ、とv笑
相打ちにはならないで欲しいなぁ・・・。
アウル、大っ好きです、最近v
・・・この浮気性・・・;;苦笑