彼女の目に映るのは
僕じゃなくて 神田だから
狂うくらいに願ったんだ。
――――――神田になることが 出来たら
と。
*~;~日を浴びて 羽を伸ばそう。あなたと~:~*U
「向こうのログハウスで 何か色々作ってたよ?リナリー。」
到着して早々 元気良く一人探索していたラビは リナリーに告げた。
あぁ、おかえりなさい とアレンはリナリーの淹れてくれたコーヒーを啜りながら言う。
「ユウは?」
「寝てるわ。結構疲れ 溜まってるみたい。・・・はい、ラビ。」
「あ。有り難う。・・・ユウが人前で寝るの 珍しいねー♪」
整った顔立ちを見せながら 規則的な寝息をたてる神田を見て
ラビは微笑する。
明るい空間が 一層その清楚な雰囲気を際立たせていた。
「そっとしておいた方が 身の為よ?ラビ。」
クスクスと笑いながら横になっている神田の横に リナリーは静かに腰を下ろした。
あぁ そうだ!とラビは少し戯けてみせた。
「ただ休んでるのも 勿体無いから・・・。ラビの言ったログハウスに言ってみるわ。」
リナリーがすっ、と立ち上がったのを見て
「僕 一緒に行きましょうか?」
アレンはふっ、と 声を掛けた。
あぁ、とリナリーは微笑み アレンと共に部屋を出た。
「・・・良かったのぉー?アレンと行かせてー。」
リナリーの淹れてくれたコーヒーを啜り ラビはカシャ、とソーサーにカップを置く。
また ちらっ、と神田を見た後
「ユウ?」
「・・・うるせぇ。」
何だ 起きてるんじゃん、と呟き ふぅ、とため息をつく。
「良かったの?」
再度問う。
「・・・リナリーが拒否らなかったら それまでだろ。
・・・アイツはそんないい加減なことは絶対しない。」
「凄い自信。」
「当然。」
ハハ、と笑うラビに 神田は得意げに笑い返した。
***
「いい天気ねー。教団はあまり緑がないから こういうの、新鮮よね。」
「そうですね。」
自分よりも前を軽やかに歩くリナリーを見 アレンは心を軽くする。
強い風に髪を押さえる彼女の姿に アレンはどうしようもないくらいに愛らしさを感じた。
「ちょっと アレンくん!聞いてたの?」
「え、あぁ・・・スミマセン;;」
アレンの顔を覗き込み リナリーはふくれっ面を見せる。
「しばらくこういう風にゆっくりしたいわね。」
「―――――そうですね。」
ニコ、とアレンはリナリーに笑みを向ける。
それを見てリナリーも微笑み スカートのすそを翻した。
――――――――話を聞いてる余裕なんてなかった。
欲望を抑えるのに必死だったから。
できるなら 今すぐにでも キミをめちゃくちゃにしたい。
今 僕らの間を隔てるものは 何一つないから。
「イチゴ狩りだってー。ジャムも作れるって。・・・結構観光スポットなのかしら?」
「やって行きます?折角ですし。」
「えぇ。」
――――――――僕のこの 薄汚い欲望は 彼女をズタズタに傷つけてしまうから。
別に神田に怒られようが 殺されようが 全然構わない。
でも 彼女が傷つくのは見たくないから。
この欲望は 朽ちらせなくちゃ イケナイんだ。。
***
「食べ放題って・・・随分良いサービスですよねぇ。」
「元取れてるのかしらね?」
「神田もラビも来れば良かったのに。」
「神田は此処に寝に来たようなものだからね。・・・ラビが来なかったのは少し意外だったけど。」
そんな他愛のない話をしながら 二人は苺を摘んでいく。
時々 真っ赤な粒を口に放り込みながら。
「甘いですね。」
「えぇ。」
リナリーに話しかけながら アレンはティムキャンピーの口に2・3粒 苺を放り込む。
ムシャムシャと ティムキャンピーは美味しそうに食べた。
「アレンくんの前の それ 美味しそう♪」
「えーっと・・・これ?」
「違う違う!その左の・・・。」
「これ?」
「そうvそれ。」
周りのものよりも 比較的大きく実ったそれを アレンは優しく摘む。
「食べます?」
「いいの?v」
「はい。」
「・・・・・・え?///」
すっ、とアレンは リナリーの口元まで苺を持ち上げる。
思いもよらないアレンの行動に リナリーは少し躊躇う。
「ほら。リナリー 口開けて下さい?」
「あ、アレンくん?///」
「だってリナリー 両手塞がってるじゃないですか。」
クス、と笑われ リナリーはようやく自分の状況に気付く。
「そんなに摘んで・・・食べきれるんですか?」
「神田とラビもいるもの///」
両手のカゴいっぱいに 真っ赤に良く熟れた苺。
胸の高鳴りを抑え 再度アレンは
「だから ほら。」
「・・・・・・・///」
少し恥らいながら アレンの差し出した苺を口にする。
「甘かったですか?」
「うん。ありがとう///」
まだ仄かに顔を赤く染め リナリーはアレンに微笑んだ。
―――――――― 頼むから
そんな笑顔を 僕に見せないで。
何かしら 期待してしまうから。
結局僕は キミから孤独しか与えられない。
幸せは 決して入ってこないから。
「そろそろ行きますか。」
「えぇ。・・・じゃあ半分 お店の人に渡して・・・。」
「あぁ。作ってもらうんですね、ジャム。」
「うん。あと 明日の朝ごはんの買出しして帰りましょう?」
リナリーがすっ、と立ち上がると 苺の香りが揺れた。
――――――――今はこの幸せを 僕にください。
せめて神田がいない時には 僕に幸せを。
キミの隣で その微笑みを
幸せを感じる瞬間。。
★あとがき☆
えー、小旅行編第2部です。
私的にアレンとリナ嬢が出て行った後のラビと神田の会話が好きです。
(自分で言うな)
アレ→リナは難しいです;;アレン絡みの話書くの苦手です↓↓
あぁ・・・。
次で完結予定。神リナで目一杯甘いの目指します。笑